初心者は何球打てばいい?50球・100球の使い方

この記事の結論
初心者が打ちっぱなしで打つ球数は、はじめの数回は50球前後、慣れてきたら100球前後が目安です。
球数よりも大切なのは、1球ごとに「何を確かめるために打つか」を決めてから打つことです。 目的のない100球より、目的のある50球のほうが、次の練習につながります。
疲れて当たらなくなってきたら、残りの球数にかかわらずやめて構いません。たくさん打った日に上達するのではなく、「同じことを確かめる練習」を何回か重ねたときに上達が見えてきます。
球数より「1球の目的」
打ちっぱなしで上達が遅く感じる原因の1つは、「球を打つこと」が目的になってしまうことです。カゴのボールが減っていくのを見ると、つい次々に打ちたくなります。
1球ごとの目的は、むずかしいものでなくて構いません。
- 今日はボールを両足の真ん中に置いて打つ
- 腰から腰までの振り幅で、ダフらずに当てる
- 狙う方向を決め、そこへ向けて構える
- 力を8割にして、同じテンポで振る
目的が1つ決まっていれば、1球打つたびに「できた・できなかった」の答えが出ます。この答えの積み重ねが練習で、球数はその結果にすぎません。
逆に、目的を決めずに打つと、当たった球と当たらなかった球の違いが分からないまま終わります。これでは100球打っても、次に何をすればよいかが残りません。
50球の配分(はじめの数回)
はじめの数回は、7番アイアン中心の50球が目安です。1球ごとに構え直す時間も入れて、30〜40分かかります。
| 球数 | クラブ | 目的 | 振り幅 |
|---|---|---|---|
| 1〜10球 | 7番アイアン | 当てることだけ考える | 腰から腰 |
| 11〜25球 | 7番アイアン | 同じ場所にボールを置き、同じ構えを作る | 肩から肩(力8割) |
| 26〜35球 | 9番アイアンかピッチングウェッジ | 短いクラブでも同じ振り方ができるか | 肩から肩 |
| 36〜45球 | 7番アイアン | もう一度戻って、最初との違いを感じる | 肩から肩 |
| 46〜50球 | ドライバー(あれば) | 力まずに振る。結果は気にしない | 肩から肩 |
ポイントは、途中でクラブを替えても、最後に7番アイアンに戻ることです。練習の最初と最後に同じクラブを打つと、その日の変化が分かりやすくなります。
最初のクラブを7番アイアンにする理由は打ちっぱなしで最初に打つクラブに書いています。
100球の配分(慣れてきたら)
7番アイアンで、空振りがほとんど出なくなってきたら、100球に増やしても構いません。時間は60〜70分ほどです。
| 球数 | クラブ | 目的 |
|---|---|---|
| 1〜10球 | ピッチングウェッジ | ウォームアップ。小さな振り幅で当てる |
| 11〜40球 | 7番アイアン | その日の目的を1つ決めて確かめる |
| 41〜60球 | 9番アイアン、5番アイアンかユーティリティ | 番手を替えても同じ振り方ができるか |
| 61〜75球 | ドライバー | 力まずに振る。方向は気にしすぎない |
| 76〜90球 | 7番アイアン | 最初の目的に戻って確かめる |
| 91〜100球 | ピッチングウェッジ | 小さな振り幅でていねいに終える |
100球を打つときは、50球を過ぎたあたりで一度クラブを置き、水を飲んで1〜2分休むことをおすすめします。休みを入れたほうが、後半の当たりがそろいやすくなります。
レベル別のくわしい配分は打ちっぱなし100球の練習メニューにまとめています。
1球にかける時間
球数と同じくらい、1球にかける時間も練習の質を左右します。自動ティーアップの打席では次の球がすぐ上がってくるので、何も決めずに打つと1球に10秒もかかりません。これでは目的を確かめる間がありません。
- 打ち終わったら、一歩下がって球の行方と手応えを振り返る
- 次の1球の目的を思い出す(例:ボールの位置をそろえる)
- 後ろと左右に人がいないことを確かめる
- 構えを作り直してから打つ
この手順を踏むと、1球に30秒前後かかります。50球で30分前後になる計算で、これが「ていねいに打つ」ときの自然な速さです。短く感じる人は、構えを作り直す手順を省いている可能性があります。
疲れたらやめる判断
球数を決めていても、その日の体調や気温で疲れ方は変わります。次のサインが出たら、残りの球数にかかわらずやめる、または長めに休みます。
| サイン | 体で起きていること | すること |
|---|---|---|
| 手のひらが赤くなる、ひりひりする | マメができかけている | その日はやめる。グローブを検討する |
| 連続して3球以上、同じミスが続く | 疲れで構えや振りが崩れている | 1〜2分休み、小さな振り幅に戻す |
| 腰や背中が張る | ひねる動きの疲れ | ストレッチをしてやめる。痛みがあれば専門家に相談 |
| 振るたびに息が上がる | 全身の疲れ | 休憩。水分をとる |
| 集中が切れて、周りを見なくなる | 注意力の低下 | 安全のためにやめる |
疲れた状態で打ち続けると、崩れた動きを体が覚えてしまいます。「もったいない」と感じても、残りの球は次回にまわすほうが結果的に得です。1球いくらの払い方なら、やめた時点で支払いも止まります。料金の仕組みはゴルフ練習場の料金のしくみで説明しています。
疲れてくると、後ろの確認も忘れがちになります。素振りやショットの前に後ろと左右を見る習慣は、疲れているときほど意識して続けてください。
球数と上達の関係:正直な話
「たくさん打てば上達する」は、半分だけ正しいと考えています。体の動きを覚えるには繰り返しが要りますが、繰り返すのが崩れた動きなら、その動きが身についてしまいます。
上達が見えてくるのは、次の条件がそろったときです。
- 1回の練習で確かめることが1つに絞られている
- 同じことを、数回の練習にわたって続けている
- 練習のたびに、できた球の数など、何かを記録している
- 疲れて崩れる前にやめている
球数は、この条件を満たせる範囲で決めます。はじめは50球で条件を満たすのが精一杯でも、まったく問題ありません。
また、上達の早さには個人差があり、運動の経験や練習の間隔によっても変わります。周りの人の球数と比べる必要はありません。比べるのは先週の自分です。
球数を記録する
練習のあと、メモに次の3つだけ残しておくと、球数の決め方が自分で分かるようになります。
- 日付と打った球数
- その日の目的(例:ボールの位置を両足の真ん中にそろえる)
- 目的どおりに打てた球の数(例:7番アイアンの30球中12球)
4回分たまったら並べてみてください。「50球のときのほうが、目的どおりに打てた球が多い」など、自分に合った球数が見えてきます。
よくある失敗
- 100球買って、最後の30球は疲れて当たらないまま打ち切る
- 当たらないと次のクラブ、また次のクラブと替えて、どれも身につかない
- 1球ごとの目的を決めず、ただ打ち続ける
- 隣の人の球数を気にして、自分のペースを崩す
- 手のひらにマメができているのに、もったいなくて打ち続ける
よくある質問
Q. 50球では少なすぎませんか?
少なくありません。1球ごとに構え直し、目的を確かめながら打つと、50球でも30〜40分かかります。はじめのうちは、それだけの集中を保つのがやっとです。50球で物足りなくなってきたら、100球に増やすころ合いです。
Q. 週に何回、何球打てば上達しますか?
決まった答えはなく、個人差があります。ただ、1回に200球を打つより、週1〜2回に分けて50〜100球ずつ打つほうが、動きを確かめながら続けやすいです。上達の早さは球数より、同じ目的を続けた回数で決まってくると考えてください。
Q. 打ち放題のときは何球くらい打てばいいですか?
打ち放題でも、球数の目安は変えなくて構いません。100球を超えたら休憩を入れ、疲れのサインが出たらやめます。残り時間が気になって打ち急ぐと、1球ごとの目的が抜け落ちます。打ち放題は「たくさん打つため」ではなく「球数を気にせず同じ練習を繰り返すため」に使うと、効果が上がります。
この記事の練習ができる場所
大阪の屋外ゴルフ練習場(打ちっぱなし)は、打席数・最大距離・ナイター・計測器付き打席で比べて探せます。
計測器のあるインドアで原因を見る
屋外で「なぜ曲がるのか」が分からないときは、フェースの向き・軌道・入射角を数字で見られるインドアの計測器が近道です。
運営元の施設 Golph.club Suminoe北加賀屋駅 徒歩6分・Uneekor EYE XO2
この記事は ヒャクギリ編集部(株式会社田中大介)が、Golph.club Suminoe の設備(UNEEKOR EYE XO2・AIトレーナー・GSPro)での練習を前提にまとめました。Golph.club Suminoe は株式会社田中大介が運営している施設です。数値の目安には個人差があります。痛みがあるときは練習を中止し、専門家に相談してください。