コースデビュー前にシミュレーターでやっておくこと

目次
この記事の結論
コースデビューの前にシミュレーターでやっておきたいのは、上手に打つ練習よりも「1ラウンドの流れに慣れること」です。
具体的には、ティーショットで使うクラブを決める、グリーン周りで使う「得意な距離」を1つ持つ、9ホールを止まらずに回ってみる、の3つです。
デビュー前の目標は、シミュレーションゴルフソフト GSPro で9ホールを、打ち直しなしで55分以内に回り切ることです(1人で回る場合)。 これができれば、当日のペースや次に何をするかで迷う場面がぐっと減ります。
1ラウンドの流れを知っておく
はじめてのラウンドで戸惑うのは、ショットよりも「次に何をすればいいか」です。一般的な流れは次のとおりです。
| 時間の目安 | すること |
|---|---|
| スタートの1時間ほど前 | ゴルフ場に着く、受付、着替え |
| スタートの30分ほど前 | 練習グリーンでボールを転がす、ストレッチ |
| スタート | 前半の9ホール(ハーフ) |
| 前半のあと | 休憩(長さはコースによって違います) |
| 休憩のあと | 後半の9ホール |
| 終わったら | 精算、着替え |
1ラウンドは18ホールで、前半と後半の9ホールずつに分けて回るのが一般的です。コースによって違いますが、ハーフをおよそ2時間ほどで回るのが一つの目安です。ゴルフ規則でも、1打はおおむね40秒以内で打つことが推奨されています。
スタート前の30分は、練習グリーンでボールを10球ほど転がし、その日のグリーンの速さを確かめておくと安心です。シミュレーターのマットとコースのグリーンでは転がり方が違うので、この数分で感覚を合わせます。スタート前の練習の順番は朝イチのティーショットで失敗しないにまとめています。
覚えておきたい言葉も、最初はこれだけで足ります。
- ティーショット:各ホールの最初の1打
- OB:コースの外。打ち込むと罰打があり、打ち直しなどが必要になる
- グリーン:カップ(穴)のある、芝を短く刈った場所
- パー:そのホールの基準の打数
シミュレーターで確かめる
| 数値・設定 | 何に使うか | 見方 |
|---|---|---|
| Carry(キャリー) | ティーショットとグリーン周りで使うクラブの距離を知る | 10球の平均と、最大と最小の差 |
| GSPro の PRACTICE | コースのホールで、同じショットをくり返す | 1つの場面で5〜10球 |
| GSPro の LOCAL MATCH | 9ホールのラウンドで流れを予行演習する | マリガン(打ち直し)なし、OKパットあり |
GSPro は2,400以上のコースを収録したシミュレーションゴルフソフトで、9ホールのハーフでも回れます。OKパット(GIMME)は、カップの近くまで寄ったら入ったことにする設定です。シミュレーターでは距離の長いグリーンの再現に限界があるので、デビュー前の練習ではOKパットを入れておき、ショットとペースの練習に時間を使うのがおすすめです。設定の考え方はOKパットの設定でスコアはどう変わる?を参考にしてください。
練習ドリル
ドリル1:ティーショットのクラブを決める
- GSPro の PRACTICE で、広めのホールのティーを選ぶ
- ドライバーと、ユーティリティか7番アイアンで、それぞれ10球打つ
- OBにならず、コースの中に残った球を数える
合格ライン:10球中6球がコースの中に残ったクラブを、当日のティーショットのクラブにします。両方6球以上なら、残った球が多いほうを選びます。ドライバーでなくても構いません。
ドリル2:グリーン周りの「得意な距離」を1つ作る
- 30ヤードを目標にして、ピッチングウェッジかサンドウェッジを選ぶ
- 振り幅を「腰から腰」に決めて、10球打つ
- キャリーをメモする
合格ライン:10球中6球が、キャリー25〜35ヤードに収まれば合格です。コースでは、グリーンまで30ヤード前後に来たらこのショットを使うと決めておけます。距離を打ち分ける練習はウェッジの「時計の針」ドリルでも紹介しています。
ドリル3:9ホールを本番のつもりで回る
- GSPro の LOCAL MATCH で、距離が短めで広めのコースを選び、9ホールに設定する
- マリガンなし、OKパットありにする
- 1打ごとに、構える前にクラブと狙う場所を決める。素振りは1回まで
- スコアと、かかった時間をメモする
合格ライン:1人で回る場合、9ホールを55分以内に回り切れば合格です。2人以上なら時間は延びるので、人数に合わせて目標を決めてください。実戦練習の設定は9ホールで実戦練習に詳しく書いています。
マナーは「安全」と「流れ」から覚える
マナーの多くは、けがを防ぐことと、後ろの組を待たせないことのためにあります。
- 打つ人の前(ボールが飛ぶ方向)には出ない
- 打つ人が構えたら、話さず動かない
- 打ったボールが人のいる方へ飛んだら、大きな声で「フォアー」と知らせる
- 自分の番が来る前に、クラブを選んでおく
- ボールを探すのは3分まで(ゴルフ規則で決まっています)
- グリーンでは、ほかの人のボールとカップを結ぶ線を踏まない
- ショットで削った芝を戻し、バンカーは打ったあとにならす
このうち「自分の番の前にクラブを選ぶ」「素振りは1回」「1打を40秒以内で打つ」は、シミュレーターでそのまま練習できます。
シミュレーターでは練習しにくいこと
正直に言うと、シミュレーターだけでは準備しきれないこともあります。
- 傾斜:打席は平らです。足元が傾いた場所からのショットはコースで初めて体験します(傾斜地のショット)
- 芝と砂:マットからのショットは、芝やバンカーの砂の手応えとは違います
- 長いパットの距離感:実際にボールを転がしますが、長い距離のグリーンの再現には限界があります
- 風と歩く疲れ:1日コースを歩いたあとの体の重さは、室内では分かりません
デビューの日は、これらで多少スコアが崩れても当然と考えておくと、気持ちが楽になります。
よくある失敗
- 練習でいちばん良かった1球を基準に、クラブを選んでしまう
- ドライバーにこだわり、OBを重ねて焦る
- ミスのあとに急いで打ち、さらにミスを重ねる
- 当日、新しいクラブやボールを初めて使う
- 練習グリーンでボールを転がさずにスタートする
練習メニューの例(55分)
デビュー前は2回に分けると無理がありません。1回目はドリル1と2、2回目は55分まるごとドリル3に使います。1回目の時間割は次のとおりです。
| 時間 | 内容 | 球数 |
|---|---|---|
| 0〜5分 | ストレッチ、7番アイアンで慣らす | 5球 |
| 5〜25分 | ドリル1:ティーショットのクラブを決める | 20球 |
| 25〜40分 | ドリル2:30ヤードの得意な距離を作る | 10〜20球 |
| 40〜52分 | LOCAL MATCH で最初の2ホールだけ、ドリル3の予行演習 | 10球ほど |
| 52〜55分 | ティーショットのクラブと、30ヤードのキャリーをメモ | 0球 |
よくある質問
Q. デビュー前にシミュレーターで何回ラウンドすればいいですか?
回数よりも、9ホールを止まらずに回れるかを目安にしてください。ドリル3の合格ラインを2回続けてクリアできれば、流れは十分つかめています。
Q. デビューで100を切れなくても大丈夫ですか?
大丈夫です。デビューの日はスコアより、ペースを守って最後まで楽しく回ることを目標にしましょう。スコアを意識するのは2回目以降で十分です。100切りの考え方は100切りは「全ホールボギー」で達成できるで解説しています。
Q. シミュレーターのスコアとコースのスコアは同じくらいになりますか?
同じにはならないと考えておくのが自然です。打席が平らなこと、芝ではなくマットから打つこと、OKパットの設定などで条件が違います。シミュレーターのスコアは、自分の中で前回と比べる目安として使ってください。
この練習に必要な環境
この記事のとおりに練習するには、次の環境が必要です。
- ボールとクラブの両方を測る計測器初速・打ち出し角・スピンに加えて、フェースの向き・軌道・入射角まで測れること(例:UNEEKOR EYE XO2)
- コースを再現するシミュレーションソフト本番と同じ流れでラウンドし、狙いと番手選びを練習できること(例:GSPro)
- 人目を気にせず集中できる貸切の打席1球ごとに数字を確かめ、試し、記録するには、自分のペースで使える空間が要ります
- 決まった時間に通える予約の仕組み練習は続けてこそ。空き状況を見て予約し、無人でも入室できる仕組みがあると通いやすくなります
この練習ができる場所
運営元の施設 Golph.club Suminoe北加賀屋駅 徒歩6分・Uneekor EYE XO2・AIトレーナー・GSPro
ヒャクギリの運営会社(株式会社田中大介)が運営している施設です。
このレッスンを、あなたの施設で
計測器・シミュレーションソフト・予約と無人入室の仕組みまで、Golph.club Suminoe で実際に運用している構成の導入をご相談いただけます。
導入について見るこの記事は ヒャクギリ編集部(株式会社田中大介)が、Golph.club Suminoe の設備(UNEEKOR EYE XO2・AIトレーナー・GSPro)での練習を前提にまとめました。Golph.club Suminoe は株式会社田中大介が運営している施設です。数値の目安には個人差があります。痛みがあるときは練習を中止し、専門家に相談してください。