ウェッジの本数とロフトの組み合わせ

この記事の結論
ウェッジの組み合わせは、PWのフルショットのキャリーから下を、すき間なく埋められるかで考えます。ロフトは4〜6度間隔でそろえるのが一般的な目安で、フルショットのキャリーが隣と10〜15ヤードずつ下がっていれば、つながりは良好です。
本数は「何本が理想か」ではなく、計測で見つけたすき間を振り幅で埋められるかどうかで決めます。
なぜPWの下にすき間ができるのか
- PWのロフトはアイアンのモデルによって違う:ロフトが立った設計のアイアンでは、PWとSWのロフト差が大きくなり、間の距離が空きやすくなります
- ウェッジをアイアンと別にそろえる:買った時期が違うと、ロフトの並びがつながらないことがあります
- 14本の上限がある:ウェッジを増やせば、ほかのクラブを減らす必要があります
- ロフトの差と距離の差の関係は人によって違う:ロフトが4度違うと何ヤード変わるかはヘッドスピードで変わるので、計測で確かめるのが確実です
ロフトの並びの例です(数字はどれも例です)。
| 組み合わせ | ロフトの並び | 特徴 |
|---|---|---|
| PW+2本 | 例:PW 46度、52度、58度 | 間隔6度。本数を抑えられる |
| PW+3本 | 例:PW 46度、50度、54度、58度 | 間隔4度。すき間は小さいが、ほかのクラブが1本減る |
どちらが良いかは、PWの下の距離がラウンドでどれくらい残るか、振り幅でどこまで打ち分けられるかで変わります。
シミュレーターで確かめる
| 数値 | 見ること | 目安 |
|---|---|---|
| Carry | フルショット10球の平均 | 隣との差が10〜15ヤード |
| キャリーの幅 | 10球の最大と最小の差 | 15ヤード以内 |
| Launch Angle | ロフトが増えるほど高くなっているか | 隣と逆転していないか |
| Spin Rate | ロフトが増えるほど多くなっているか | 隣と逆転していないか |
| Spin Loft | 番手ごとの平均 | ロフトの順に並んでいるか |
隣のウェッジとキャリーがほとんど同じで、Launch Angle や Spin Rate も逆転しているなら、ロフトを生かしきれていないかもしれません。たとえば、ロフトの大きいウェッジで手元が先に出すぎると、当たる瞬間のロフトが立ち、隣の番手と同じような球になります。
なお、AIトレーナーが解析できるのはピッチングウェッジまでで、AW・SW・LW は解析の対象外です。ウェッジのスイングを確かめたいときは、PWで形を確認してから同じ感覚で打つと進めやすくなります。
練習ドリル
ドリル1:PWから下のキャリー表をつくる
- ウォームアップのあと、PWと持っているウェッジでフルショットを10球ずつ打ちます
- 明らかなミスは最大2球まで除き、除いた数も記録します
- 平均、幅、隣との差を表にします
- 9番アイアンとPWの差も一緒に記録します(ウェッジだけでなく、上とのつながりを見るため)
合格ライン:各番手の幅が15ヤード以内。 幅が大きい番手は、道具を見直す前に打ち方を整えます。
ドリル2:振り幅でどこまで埋められるか
- ドリル1で見つけた、いちばん大きいすき間を選びます(例:PWとSWの間が30ヤード)
- すき間の真ん中の距離を目標にし、上のクラブで届きそうな振り幅(例:9時か10時)を選んで10球打ちます。振り幅の目安はウェッジの「時計の針」ドリルを参考にしてください
- 目標の前後5ヤード以内に入った数を数えます
判断の目安:10球中6球以上が前後5ヤード以内なら、振り幅で対応できます。 それより少なく、その距離がラウンドでよく残るなら、ウェッジを1本足す候補になります。
ドリル3:同じ距離を2本で打ち比べる
- よく残る距離を1つ決めます(例:70ヤード)
- その距離を、2本のクラブで打ちます(例:上のクラブで振り幅を小さく、下のクラブでフルショット)
- 各10球、キャリーの平均と幅、Launch Angle を比べます
判断の目安:平均が目標に近く、幅が小さいほうを、その距離の担当にします。 担当が決まると、ラウンドで迷う時間が減ります。距離ごとの担当は、50〜100ヤードのアプローチの距離表と組み合わせると便利です。
フルショット以外の距離も測る
ウェッジは、フルショットよりも振り幅を抑えて打つ場面のほうが多いクラブです。各ウェッジで振り幅を2段階決め、キャリーを測って「距離の階段」をつくります。
| クラブ | 9時の振り幅 | 10時の振り幅 | フルショット |
|---|---|---|---|
| PW | 例:60ヤード | 例:80ヤード | 例:100ヤード |
| 52度 | 例:50ヤード | 例:68ヤード | 例:88ヤード |
| 58度 | 例:40ヤード | 例:55ヤード | 例:75ヤード |
階段の段の間が10ヤード以内で並んでいれば、50〜100ヤードの距離はほぼ打ち分けられます。段が大きく空いているところが、本当に埋めるべきすき間です。
14本の中での配分
ウェッジを足すかどうかは、セッティング全体で考えます。
- 長い番手の出番を数える:ラウンドで一度も使わないクラブがあれば、その1本をウェッジに回せるかもしれません
- 残る距離の頻度を数える:スコアカードに2打目や3打目の残り距離をメモしておくと、どの距離のすき間が困るのかが分かります
- 入れ替えは1本ずつ:一度に何本も変えると、どの変更が効いたのか分からなくなります
室内で分かりにくいこと
ウェッジは、ロフトだけでなくソールの形(バウンス)で、芝や砂の上での抜け方が変わります。マットの上ではこの違いが分かりにくいので、ソールの選び方は、コースでの打ち方や、よく行くコースの砂の印象を伝えて専門店で相談するのがおすすめです。ロフトと距離のつながりは室内の計測で、ソールの相性はフィッティングや屋外で、と分けて考えましょう。
よくある失敗
- ロフトの数字だけで組み合わせを決め、キャリーを測らない
- フルショットだけを測って、ラウンドでよく使う距離を確かめない
- すき間を埋めようとウェッジを増やし、長い距離を打つクラブが足りなくなる
- 9番アイアンとPWの差を見ずに、ウェッジだけを見直す
- 室内のマットの感触だけで、ソールの形まで判断する
練習メニューの例
55分の例です。
| 時間 | 内容 | 合格ライン |
|---|---|---|
| 0〜10分 | ウォームアップ(ウェッジの小さい振り幅から) | 普段の当たりに戻る |
| 10〜30分 | ドリル1:PWから下のキャリー表 | 各番手の幅15ヤード以内 |
| 30〜43分 | ドリル2:振り幅ですき間を埋める | 10球中6球が前後5ヤード以内 |
| 43〜53分 | ドリル3:同じ距離を2本で比べる | 担当のクラブを決める |
| 53〜55分 | 表を見て、すき間に印をつける | 見直し候補を1つに絞る |
よくある質問
Q. 100切りを目指すなら、ウェッジは何本がいいですか?
一律の答えはありません。PWの下にどれだけすき間があるかと、そのすき間を振り幅で埋められるかで決まります。ドリル1と2の結果を見て、埋められない距離がよく残る場合に1本足すのが、無駄のない考え方です。
Q. ロフトは何度間隔がいいですか?
4〜6度間隔が一般的な目安です。ただし、ロフトの差でどれだけ距離が変わるかはヘッドスピードで変わります。間隔の数字より、キャリーが10〜15ヤードずつ下がっているかを計測で確かめてください。
Q. セッティングを変えたら、何を記録すればいいですか?
各ウェッジのフルショットと、よく使う振り幅のキャリーの平均と幅です。番手間の距離の差を揃えるの表と合わせて、PWから上もつながっているかを確かめると、セッティング全体の見直しにつながります。
この練習に必要な環境
この記事のとおりに練習するには、次の環境が必要です。
- ボールとクラブの両方を測る計測器初速・打ち出し角・スピンに加えて、フェースの向き・軌道・入射角まで測れること(例:UNEEKOR EYE XO2)
- 人目を気にせず集中できる貸切の打席1球ごとに数字を確かめ、試し、記録するには、自分のペースで使える空間が要ります
- 決まった時間に通える予約の仕組み練習は続けてこそ。空き状況を見て予約し、無人でも入室できる仕組みがあると通いやすくなります
この練習ができる場所
運営元の施設 Golph.club Suminoe北加賀屋駅 徒歩6分・Uneekor EYE XO2・AIトレーナー・GSPro
ヒャクギリの運営会社(株式会社田中大介)が運営している施設です。
このレッスンを、あなたの施設で
計測器・シミュレーションソフト・予約と無人入室の仕組みまで、Golph.club Suminoe で実際に運用している構成の導入をご相談いただけます。
導入について見るこの記事は ヒャクギリ編集部(株式会社田中大介)が、Golph.club Suminoe の設備(UNEEKOR EYE XO2・AIトレーナー・GSPro)での練習を前提にまとめました。Golph.club Suminoe は株式会社田中大介が運営している施設です。数値の目安には個人差があります。痛みがあるときは練習を中止し、専門家に相談してください。