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インドアゴルフ施設の計測器の選び方:ボールデータとクラブデータ

施設を運営する人・教える人練習時間 読了12分更新 2026-10-19
天井に取り付けた計測器
画像はイメージです(AI で生成)
目次
  1. この記事の結論
  2. まず用途を決める
  3. ボールデータとクラブデータの違い
  4. 設置方式:天井か床置きか
  5. カメラによるスイング解析
  6. ソフトの対応
  7. 打席の広さと明るさ
  8. 選ぶときの進め方
  9. よくある失敗
  10. よくある質問

この記事の結論

計測器は「誰が、何のために使うか」から選びます。レッスンで原因まで説明したいなら、ボールの数字に加えてクラブの数字が取れることが前提になり、体の動きまで見せたいなら、スイングを撮るカメラと解析ソフトが必要です。そのうえで、設置方式、使いたいソフトへの対応、打席の広さと明るさが条件に合うかを確かめます。どの機種がいちばん良いという答えはなく、用途と部屋に合うかどうかで決まります。

この記事では価格や機種の順位は扱いません。判断の軸を整理し、例として、実際に運営している施設の構成を紹介します。

まず用途を決める

同じ計測器でも、使い方によって重視する点が変わります。

主な用途必要なデータ重視すること
自主練の打席ボールの数字、できればクラブの数字画面の分かりやすさ、1人で操作できること
レッスンボールとクラブの数字、スイングの映像原因を説明できる項目がそろうこと
ラウンド・遊びボールの数字コースソフトの充実、映像の見やすさ
無人運営用途に応じて上の組み合わせ機器が動かされない設置、起動の簡単さ、左右打ちへの対応

1つの打席で複数の用途を兼ねる場合は、いちばん要求の高い用途(たとえばレッスン)に合わせて選ぶと、後から足りなくなる心配が減ります。

ボールデータとクラブデータの違い

ボールの数字は「結果」、クラブの数字は「原因に近い情報」です。たとえばスライスは、ボールの数字だけでも右に曲がったことは分かりますが、それがフェースの開きによるものか、軌道によるものかまでは分かりません。クラブの数字があると、その切り分けができます。

例として、天井設置型の UNEEKOR EYE XO2 は、ボールとクラブの両方を計測し、次の項目を表示します。

分類項目
ボールBall Speed、Launch Angle(垂直・水平)、Back Spin・Side Spin(Spin Rate)、Spin Axis、Total Spin、Carry と効率
クラブClub Speed、Smash Factor、Face Angle、Club Path、Face to Path、Attack Angle、Spin Loft、Lie Angle

レッスンで特に使うのは、Face Angle・Club Path・Face to Path(曲がりの原因)、Attack Angle と Spin Loft(高さとスピンの原因)です。検討している機種がどの項目を出せるかは、カタログの表記だけでなく、実際の画面で確かめるのが確実です。

なお、この項目の中に打点(フェースのどこに当たったか)は含まれません。打点を確かめたいときは、打点シールやスプレーを併用します。

設置方式:天井か床置きか

計測器の置き方は、大きく天井に取り付ける方式と、床に置く方式に分かれます。どちらにも向き不向きがあり、具体的な条件は機種ごとに違います。

観点天井設置型の一般的な傾向床置き型の一般的な傾向
足元床に機器がないので打席が広く使える機器を置く場所を打席の近くに確保する
位置のずれ固定されるので、利用者が動かしにくい動かせる反面、置き直すと位置合わせが要る機種もある
導入の手間天井への取り付けと配線の工事が要る比較的始めやすい
左右打ち機種ごとの対応を確認する機種によっては置き直しが必要

無人で運営する施設では、利用者が機器を動かしてしまっても、その場で直す人がいません。この点で、位置が固定される方式は扱いやすい選択肢です。一方、1台を複数の場所で使い回したい場合などは、動かせることが利点になります。

計測の方式(カメラで撮る方式、レーダーで追う方式など)によって、必要な奥行きや設置の条件も変わります。導入前に、メーカーが示す設置条件を必ず確認してください。

カメラによるスイング解析

ボールとクラブの数字が分かっても、「体のどこが原因か」は数字だけでは見えません。そこを補うのが、スイングを撮るカメラと解析ソフトです。

例として Golph.club Suminoe では、正面と後方の2台の高速カメラ Swing Optix と、UNEEKOR の練習ソフト VIEW に入っている AIトレーナーを組み合わせています。AIトレーナーはスイングを7つの局面に分け、64のチェックポイントを自動で判定し、問題を赤、できていれば緑で示します。1スイングの解析は5秒未満です。

カメラ解析を選ぶときは、次の条件を確認します。

  • 解析できる番手:AIトレーナーの場合、ドライバーからピッチングウェッジまでは解析し、AW・SW・LW とパターは解析しません
  • 左打ちへの対応:AIトレーナーは、正面カメラの位置の関係で、左打ちを正しく解析できない場合があります
  • 明るさ:カメラ解析は部屋を明るくして使う前提です

ソフトの対応

計測器は、組み合わせるソフトによって使い道が変わります。練習用とラウンド用で、それぞれ何が使えるかを確かめます。

ソフトの役割確かめること例(上記の施設の構成)
練習数字の表示、記録、スイング解析との連動VIEW(AIトレーナー)
ラウンドコースの数、練習モード、設定の自由度GSPro(2,400以上のコース、OKパットやマリガンの設定、9ホールのハーフも可)
実在コース・ミニゲーム実在コースの再現、グリーンの情報GAMEDAY(実在コースを再現した50以上のコース、傾斜のヒートマップ、スティンプ値の表示)

使いたいソフトが、その計測器に対応しているかは必ず確かめます。

打席の広さと明るさ

必要な寸法は機種と方式で違うので、ここでは数字ではなく、確かめる観点を挙げます。

  • 天井の高さ:ドライバーをフルスイングしても当たらないこと。背の高い利用者も考えます
  • 幅:左右どちらの打ち方でも振れること。コースの画面を見る人やコーチが立つ位置も含めます
  • 奥行き:スクリーンまでの距離と、計測方式が求める条件
  • 照明:カメラ解析は明るさが要り、コースの映像は暗いほうが見やすい。切り替えられる照明にしておくと両立できます

例に挙げた施設は、60平米の打席を1組で使い、照明を音声で切り替えています。どの施設でも、打席の床は平らで傾斜の体感はなく、長いパットの再現には限界がある、という前提は利用者に伝えておくと誤解がありません。シミュレーターと屋外の違いはシミュレーターと屋外の違いで詳しく扱っています。

選ぶときの進め方

  1. 主な用途と、来てほしい利用者の姿を決める
  2. 用途に必要な計測項目と、カメラ解析の要否を決める
  3. 使いたい練習ソフトとコースソフトを決め、対応する計測器に絞る
  4. 部屋の天井高・幅・奥行き・照明を測り、メーカーの設置条件と照らし合わせる
  5. 可能なら実機で打ち、数字の出方と画面の使い勝手を確かめる
  6. 保守の窓口、故障時の対応、ソフトの更新の仕組みを確認する

6は導入の検討では後回しにしやすい項目ですが、無人運営では特に大切です。機器が止まると、その間の予約がすべて影響を受けるからです。

よくある失敗

  • 機種を先に決めてから、使いたいソフトが対応していないと気付く
  • レッスンに使うのに、クラブの数字が足りない構成にしてしまう
  • カメラ解析を入れたのに、照明が暗くて使いにくい
  • 左打ちの利用者への案内を用意していない

導入の進め方をまとめて相談したい施設の方は、施設向けの導入案内を参考にしてください。

よくある質問

Q. ボールの数字だけの計測器では、レッスンは難しいですか?

結果の確認や距離の把握はできますが、曲がりの原因がフェースか軌道かを数字で切り分けるのは難しくなります。原因まで数字で説明したいレッスンなら、クラブの数字が取れる構成のほうが向いています。

Q. 天井設置と床置きでは、どちらが正確ですか?

設置の場所だけで正確さは決まらず、計測の方式や機種、設置条件によって変わるため、一概には言えません。検討している機種を、実際の打席に近い条件で試して確かめるのが確実です。

Q. 左打ちの利用者には、どう対応すればいいですか?

計測器とカメラ解析のそれぞれについて、左打ちへの対応を確認します。対応に制約がある場合は、予約の前に分かるように案内し、ボールとクラブの数字を中心に使ってもらうなど、使い方を示しておきます。

この練習に必要な環境

この記事のとおりに練習するには、次の環境が必要です。

  • ボールとクラブの両方を測る計測器初速・打ち出し角・スピンに加えて、フェースの向き・軌道・入射角まで測れること(例:UNEEKOR EYE XO2)
  • スイングを撮る高速カメラと AI 解析正面と後方からスイングを撮り、局面ごとの崩れを自動で示せること(例:UNEEKOR の AIトレーナー)
  • コースを再現するシミュレーションソフト本番と同じ流れでラウンドし、狙いと番手選びを練習できること(例:GSPro)
  • グリーンの傾斜やライの影響を表示できるソフト傾斜のヒートマップやライによる初速の変化が見えること(例:GAMEDAY)
  • 人目を気にせず集中できる貸切の打席1球ごとに数字を確かめ、試し、記録するには、自分のペースで使える空間が要ります
  • 決まった時間に通える予約の仕組み練習は続けてこそ。空き状況を見て予約し、無人でも入室できる仕組みがあると通いやすくなります
練習したい方

この練習ができる場所

運営元の施設 Golph.club Suminoe北加賀屋駅 徒歩6分・Uneekor EYE XO2・AIトレーナー・GSPro

ヒャクギリの運営会社(株式会社田中大介)が運営している施設です。

施設・コーチの方

このレッスンを、あなたの施設で

計測器・シミュレーションソフト・予約と無人入室の仕組みまで、Golph.club Suminoe で実際に運用している構成の導入をご相談いただけます。

導入について見る

この記事は ヒャクギリ編集部(株式会社田中大介)が、Golph.club Suminoe の設備(UNEEKOR EYE XO2・AIトレーナー・GSPro)での練習を前提にまとめました。Golph.club Suminoe は株式会社田中大介が運営している施設です。数値の目安には個人差があります。痛みがあるときは練習を中止し、専門家に相談してください。